子育てとお金のこと

【要注意】ジュニアNISAの出口戦略「引き出し制限」について

ジュニアNISAの引き出し制限について
こんなお悩みありませんか
  • ジュニアNISAっていつでも引き出しできるの?
  • ジュニアNISAの制度変更で「払い出し制限が撤廃」って詳しくはどういうこと?
  • ジュニアNISAの出口戦略で売却・払い出しで注意することって何?

こんにちは、ききです。

教育費貯めにジュニアNISAを利用していますか?また、出口戦略は決まりましたか?

2023年のジュニアNISAの制度廃止に伴なって、ジュニアNISAの引き出し制限が変更されました。そのおかげでジュニアNISAへの加入の人気が一気に高まり、現在は56万口座が開設さています。(2021年6月時点金融庁調べ)

ジュニアNISAを利用して教育費を貯めようというご家庭も増えていると思います。

きき

我が家では教育費を「あおぞら銀行×ジュニアNISA」の2本立てで貯めています

結論
  • ジュニアNISAは2024年以降、いつでも引き出し可能
  • 2024年以降、払い出しする場合は「全額」引き出しのみ
  • ジュニアNISAの出口戦略は、一括or一部売却と一括or一部払出といった色んな方法がある

ジュニアNISAの仕組みはかなり複雑で、私自身も「払い出しの制限撤廃」の意味を間違えて捉えていた事もあり、ジュニアNISAの出口戦略と「払い出し制限撤廃」について詳しく解説していきます。

ジュニアNISAってなに?

ジュニアNISAとは日本に居住する0~19歳の未成年者が利用できる制度で、ジュニアNISAの運用や管理は、子供に代わって親や祖父母が行うものです。

子供の将来に向けた資産形成サポートの為に導入された「非課税制度」。

通常、株取引において「利益分に対して約20%の税金」が掛かりますが、ジュニアNISAの制度を利用すると20%分の税金が免除になる(=非課税になる)といったお得な制度です。

ジュニアNISAっていつでも引き出しできるの?

ジュニアNISAは2024年以降、いつでも引き出し可能

株取引の「非課税制度」はジュニアNISA以外にもいくつかあります。

  1. ジュニアNISA
  2. iDeCo(イデコ、確定拠出年金、確定拠出年金)
  3. つみたてNISA
  4. 一般NISA(新NISA)

この中で①ジュニアNISAと②iDeCoは払い出しの制限の条件があって、③つみたてNISAと④一般NISAについては払い出し制限が一切なくいつでも完全に自由に引き出しすることができます。

制度改正前は、ジュニアNISAの払い出しは子供が18歳以降になるまでと制限がありましたが、現在は制度改定により「2024年以降であれば払い出しはいつでも可能」と変更になりました。

2024年前は解約したくても、払い出しはできないので注意必要です。

ジュニアNISAの制度変更で「払い出し制限が撤廃」ってどういうこと?

2024年以降、払い出しする場合は「全額」引き出しのみ

気を付けたいのが2024年以降払い出し(=お金を引き出す)には「全額」引き出しのみとなっています。一部だけ引き出しをして「一部」は非課税枠で引き続き運用を続けるといった事はできません。

ジュニアNISA制度の詳しい流れ

①5年間「非課税」で運用できる(⇒制度変更で入金は2023年まで可能)

↓ (※制度改定でここの期間18歳前であっても引き出しが可能に!)

②ロールオーバーの手続きをすれば、子供が18歳まで続けて「非課税」で運用が可能(⇒18歳の時点で非課税口座での運用は終了)

③18歳~20歳の期間は「ジュニアNISAの課税口座」へ移動される

④20歳の成人以降は子供自身の「新NISA口座」へ移動され、運用・管理は子供自身が行い、お金を贈与されることになる。(親が運用・管理できなくなる)

以前は①~②の間(18歳前は引き出しができなかった)けれど、現在は①~②の間(18歳前であっても)引き出しが可能に。

子供が18歳前に引き出すには?

払い出し制限撤廃と制度が変更されましたが、つみたてNISAや一般NISAのように、自由に「一部」の金額でも引き出し&残りは引き続き非課税枠運用が可能となったわけではありません。

18歳前にお金を引き出すにはどうしたら良いかを例と共にみていきます。

【例】

×誤り

ジュニアNISAの掛金が100万円。子供が12歳の頃に中学入学資金として一部10万円だけ引き出したい。残りの90万円は引き続き「ジュニアNISAの非課税口座」で運用を続けたい。⇒不可

↓18歳前に引き出すには

〇正しい

ジュニアNISAの掛金が100万円。子供が12歳の頃に中学入学資金として一部引き出したいが、一部引き出し不可。その為、100万円全額を「非課税口座⇒課税口座」へ移動。必要な10万円だけお金を引き出す。残りの90万円は「課税口座」で運用を続ける。 

何が損かというと、残りの12歳から18歳の約6年間、非課税口座で運用できなくなってしまう。12歳以降の運用分から20%の税金が課せられてしまう。)

18歳前であっても、引き出しすることができますが、非課税枠が終了してしまうので本当に引き出しすべきかは考えて引き出しをしたいですね。

ジュニアNISAの出口戦略で売却・払い出しで注意することって何?

ジュニアNISAの出口戦略は、一括or一部売却と一括or一部払出といった色んな方法がある

ジュニアNISAの出口戦略については下の記事も参考にして下さい。

私がジュニアNISAを始める前に考えていた勘違い

我が家では、基本的にジュニアNISAでの運用分は「大学費用」としています。

しかし、万が一不測の事態で、18歳前に中学・高校の入学金や塾などで、どうしても資金が必要になった場合、ジュニアNISAの「一部」だけ引き出し&残りは引き続き非課税で運用ができるのは安心でいい制度だ!と勘違いしていました。

現在、我が家が考えている案

  1. 18歳までの教育費はできるだけ、ジュニアNISA以外の手持ちの資金でまかなうを徹底する
  2. 万が一、不測の事態で手持ち資金では足りなくなれば、①運用期間が短くても②株価がマイナスであっても、割り切って全額払い出しする
きき

払い出しには条件があるので、2023年までの入金額は無理のない額を入金するのがいいかもしれません。

まとめ・ジュニアNISAの出口戦略「引き出し制限」について

教育費は長期戦!

将来何が起きるかは分からないので

✓万が一、資金がひつようになったら?

✓株価がマイナスになったら?

✓どうやって売却・払い出しをする?

など将来の引き出し方法「ジュニアNISAの出口戦略」をなんとなくでも考えておくと長い投資生活を安心して過ごせます。

複雑なお得制度、間違って理解していないか、今一度確認してみて下さいね!

ジュニアNISAをこれから始める人、現在利用していて出口戦略について悩んでいる方に少しでも役にたつと嬉しいです。

最後までお読み頂きありがとうございました。

我が家の教育費の貯め方・ジュニアNISAについては下の記事もどうぞ。

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きき
「賢く、楽しく生きる!」をモットーに✓子育て✓家計管理・投資✓暮らしについて、30代夫婦の悩みやアイディアを発信中。旅行・直売所・おうち時間大好きママ。